ジブリ珠玉の名作「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」など映画館で上映!劇場の大スクリーンであの感動を再び!
2020.06.19 Fri
"一生に一度は、映画館でジブリを。"と題し、スタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ゲド戦記』の計4作品が、2020年6月26日より全国372館にて上映されることが発表された。
宮崎駿から3作品、宮崎駿の長男・宮崎吾朗から1作品が上映される。ここでは4作品それぞれが後の日本アニメーションにもたらした影響などを中心に紹介していこう。
「少女の愛が奇跡を呼んだ」
『風の谷のナウシカ』の公開は1984年。宮崎駿が描く、主人公・ナウシカはまさに絶対的な存在。世界中の映画やアニメに影響を与え、女性主人公のあり方を変えた。
この作品は当時アニメ雑誌「アニメージュ」誌上に連載されていた宮崎駿の同名漫画の映画化になったもの。日本アニメーションを代表する珠玉の名作のひとつだ。公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の庵野秀明監督が巨神兵登場シーンの原画担当をしたのはアニメファンでは有名な話。
『風の谷のナウシカ』
原作・脚本・監督:宮崎 駿
プロデューサー:高畑 勲
音楽:久石 譲
声の出演:島本須美、納谷悟朗、松田洋治、永井一郎、榊原良子、家弓家正
公開日:1984年3月11日
©1984 Studio Ghibli・H
「生きろ。」
『風の谷のナウシカ』の公開から13年、1997年に公開された『もののけ姫』は、自然界と人間との関わりについて描いた壮大な物語で自然と人間は共に生きることができるのか、人類の命題とも言える大きなテーマに挑んだ超大作。
宮崎駿の凶暴なまでの情熱が世界中に吹き荒れ、ジブリ作品では際立って残虐的表現が多く、海外上映では年齢制限が設けられるほどであった。当時の日本の興行収入記録を塗り替え、アニメーション作品として初の日本アカデミー賞最優秀作品賞の受賞をはじめ、様々な国内の映画賞を受賞し、日本だけではなく世界中で絶賛を浴びた。
『もののけ姫』』
原作・脚本・監督:宮崎 駿
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:久石 譲
主題歌:米良美一
声の出演:松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林 薫、西村雅彦、上條恒彦、美輪明宏、森 光子、森繁久彌
公開日:1997年7月12日
©1997 Studio Ghibli・ND
「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」
『千と千尋の神隠し』は2001年に公開。日本映画興行収入は308億円と2020年現在でもなお歴代1位を誇る国民的大ヒット作(2位は新海誠監督作『君の名は。』の250.3億円)。第52回ベルリン国際映画祭ではアニメーション作品として初の金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞でも長編アニメーション賞を受賞。
『千と千尋の神隠し』
原作・脚本・監督:宮崎 駿
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:久石 譲
主題歌:木村 弓
声の出演:柊 瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、菅原文太
公開日:2001年7月20日
©2001 Studio Ghibli・NDDTM
「見えぬものこそ。」
『ゲド戦記』は2006年公開作品。映画監督は宮崎駿の長男、宮崎吾朗が務めた。原作はアーシュラ・K・ル=グウィンによる世界的ファンタジー小説。混迷する時代を生き抜くためのメッセージを投げかける感動巨編。
『ゲド戦記』
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン
原案:宮崎 駿
脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
監督:宮崎吾朗
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:寺嶋民哉
主題歌:手嶌 葵
声の出演:岡田准一、手嶌 葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林 薫、菅原文太
公開日:2006年7月29日
©2006 Studio Ghibli・NDHDMT