これだけは知っておきたい!アニメ制作会社の代表的な演出を紹介!
2020.09.27 Sun
コアなアニメファンほど作画や演出、声優の演技に注視して観る人は多いです。今回はまだアニメに詳しくない人が知識を高めるために、アニメ制作会社から代表的な演出をご紹介します!これであなたもコアなアニメファンの仲間入り?!
シャフ度
アニメ制作会社『シャフト』による特徴的な演出です。会社名の「シャフト」と「角度」をかけた造語。ほかにも「シャフト角」「シャフ角」「シャフト角度」とも言われますが、認知度が高いのがこちらの「シャフ度」。
シャフト製作のアニメ作品でキャラクターがふりかえるシーンや語りかけるシーンによく使われ、アゴをやや高めに上げ(場合によっては背中側に体全体が反る)、挑発的に見下ろす様子。その時のキャラクターの顔の角度を指すところからアニメファンに呼ばれるようになりました。
出典:©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト ©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS
シャフトの設立は1975年と歴史は長く、以前からシャフト作品ではよく見られる演出でしたが当時はさほど注目されませんでした。2009年に製作された『化物語』、さらに2011年製作の『魔法少女まどか☆マギカ』と、続けて発表された大ヒット作品で多くのアニメファンから作中のキャラクターの異様に首が曲がった角度のカット演出に注目を浴び、この言葉が使われるようになりました。
ガイナ立ち
多くのSF作品を送り出してきたアニメ制作会社『ガイナックス』による特徴的な演出です。
ポーズ自体はロボやキャラクターが"腕を組んで仁王立ち"と、良く見受けられるポーズのため、腕を組んで仁王立ちしながらせり上がってくるカメラアングルや画面効果も含めた演出で呼称づけられるようになりました。なので【腕を組んで仁王立ち=ガイナ立ち】ではないのでご注意ください。
出典:©GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会
この「ガイナ立ち」の認知を担ったのがガイナックスの代表作『トップをねらえ!』と『天元突破グレンラガン』。一度こちらの作品を視聴して正しい「ガイナ立ち」をチェックしておくことをオススメします。
サンライズ立ち
最後は『機動戦士ガンダム』や『ラブライブ!』など、多くの社会現象になったアニメを世に送り出したアニメ制作会社『サンライズ』から「サンライズ立ち」の紹介です。
サンライズが得意とするパース(遠近法・透視図法)の一つで、主に勇者シリーズアニメ(『勇者王ガオガイガー』や『勇者指令ダグオン』など)に登場する主人公機のロボットが必殺技を使用する際に用いられる構図のカットが入る演出です。
出典:©サンライズ
ただし、こちらの演出名称は強いこだわりを持つアニメファンも多く、「サンライズ立ち」と呼べる条件があると言われています。
- ①武器の登場
- 召喚や変形などで必殺武器の登場シーンが入る。
- ②挿入歌
- 作品の主題歌もしくはシーンで決まった挿入歌が流れる。
- ③光の演出
- 爆発や火山の噴火、雷などの発光等などの演出が入る。
- ④キャラクターのポージングと武器のパース
- キャラクターが画面奥に立っており、足を大きく開き、両手で武器を下に構え、武器の先端を画面手前に向ける。視点が下からの強烈なパースが付き、武器が大きく、長く見えてる。
上記の①~④まで揃って「サンライズ立ち」と呼び、④のみの場合は「勇者パース」「勇者立ち」と呼ばれるのが現在の主流のようです。
おわりに
いかがだったでしょうか?上記で紹介したアニメ制作会社名が入ったもの以外では、スタッフの名前が入った演出名称などもあります。
機会がありましたらまた、そちらも紹介していきたいと思います。ご愛読ありがとうございました。